本格的な暑さで食欲が落ちてしまうこの季節。でも冷たい麺料理なら食べられるという人も多いのでは? そこでポッカサッポロのレシピWEBサイト「ひらめきレシピ」の中から、食欲が落ちがちな夏にオススメの、つるっと食べられるレモンの風味の爽やかな麺レシピを栄養士の堀口泰子さんに教えていただきました!いつもの麺料理に飽きたときにも、ぜひトライしてみてくださいね♪
レモンは暑い夏にぴったり!?
暑い夏は食欲が落ちてしまいがち。そんなときこそ、レモンを上手に取り入れてほしいと堀口さん。「レモンの酸味による刺激は、胃腸の動きを活発化。唾液や胃液が出やすくなり、栄養の消化吸収に役立ちます。またクエン酸がエネルギー代謝を助け、疲労感軽減にも期待ができることも知られています。レモンはクエン酸を含んでおり、爽やかな香りもあるので、夏の暑さ対策にはぴったりです。」
食欲がないときにものど越しがよく食べやすい冷たい麺類には、たんぱく質と野菜をプラスすることで、夏バテ対策になるそう! 「夏の疲労感は栄養不足が原因になっていることも多々。冷たい麺類を作るときには、たんぱく質と野菜をプラスして栄養アップ、さらにレモンをプラスして食欲アップを目指してみましょう♪」
レシピ1:レモンの酸味でさっぱり♪「トマトとツナの冷製パスタ」
たんぱく質や野菜も一緒に食べられる、堀口さんおすすめの夏バテ予防レシピ。ひとつめはこちらの「トマトとツナの冷製パスタ」。
「ツナにはカルシウムの吸収を助けるビタミンDや造血の助けをするビタミンB12が含まれています。そこに野菜だけではなく、レモンをプラスすることで、酸味による消化吸収力が高まるとも言われています。またクエン酸による疲労感軽減にも期待ができます。食欲が落ちそうな季節、夏バテになりやすい時期にオススメのメニューです。」
レシピでは、野菜はトマトときゅうりを使用していますが、小松菜やブロッコリー、赤パプリカなどもおすすめだそう! お好みの野菜を選んで、"味変"も楽しんでみてくださいね♪
【材料】(4人分)
ロングパスタ…250g
ゆで卵…4個
ツナ缶…大1
きゅうり…1本
トマト…2個
レモン果汁…大さじ3
【A】しょうゆ…大さじ3
【A】砂糖…大さじ2
【A】ごま油…小さじ2
【A】水…大さじ2
【作り方】
【1】ゆで卵は輪切りにする。
【2】きゅうりは細切り、トマトはくし切りにする。
【3】ツナは身と缶汁に分け、缶汁に【A】を入れ、レモン果汁を足し、たれを作る。
【4】熱湯をわかしパスタを表示時間よりも1分長くゆでる。(冷やすとしまるので長めにゆでるのがコツ)ザルにあげて冷水で冷まし、水気を切って皿に盛り、【1】【2】とツナをのせ、たれをかける。
レシピ2:レモンをプラスしてスタミナ満点☆「うなぎのさわやかそうめん」
そうめんの上にうなぎがドーン! インパクトも抜群の「うなぎのさわやかそうめん」は栄養満点。
「うなぎは発育を促し、免疫力アップの助けとなるほか、ビタミンAやカルシウムの吸収を助けるビタミンD、糖質の代謝を促すビタミンB1などたくさんの栄養素が含まれています。レモンのクエン酸が疲労軽減にも役立ち、夏バテ予防にもつながります」
にんじんの千切りや赤パプリカなどを添えれば栄養価はもちろん、彩りもアップするのでおすすめ!
【材料】(2人分)
そうめん…3束
うなぎ (蒲焼)…1串
うなぎのタレ…少々
粉山椒…少々
梅干し…1個
大根…60g
きゅうり…1本
卵…1個
塩…少々
サラダ油…小さじ1
【A】そうめんつゆ…1/2カップ
【A】うなぎのタレ…大さじ1
【A】レモン果汁…大さじ1
【作り方】
【1】卵をとき、塩少々で味付けし、薄焼き卵を作る。千切りにして、錦糸卵を作る。
【2】きゅうりは千切りにする。大根はおろして、種を取ってほぐした梅干しを混ぜ、梅おろしを作る。
【3】うなぎは軽く温め、串を抜き、5mm幅に切る。うなぎのタレをからめ、粉山椒をかける。
【4】そうめんは茹でて、水にさらし、ザルにあげる。
【5】器にそうめんを入れ、【1】【2】【3】の具を盛り付け、よく混ぜた【A】をかける。
レシピ3:ごま×レモンだれがクセになる♪「冷やしあえそば」
エビや卵、さらに鶏むね肉と、たんぱく質をたっぷり摂れるので、夏バテ予防にぴったりというのが、こちらの「冷やしあえそば」。
「鶏むね肉は、たんぱく質やエネルギー代謝を助けるビタミンB6を多く含んでいるほか、脂質が少ないため疲れた胃腸にも負担をかけにくいのが特徴です。鶏むね肉とレモンの組み合わせは、暑さで疲れたカラダにぴったりの組み合わせです」
レモンの酸味が効いたごまだれが食欲をそそるので、思わず箸も進みそう! 家族みんなで美味しく夏バテ予防に取り組めそうなレシピですね☆
【材料】(4人分)
中華めん…4玉
塩…小さじ1/2
ごま油…大さじ1
きゅうり…2本
貝割れ大根…1パック
えび…12尾
ごま油 (えび用)…小さじ2
塩 (えび用)…少々
酒 (えび用)…小さじ1
【A】ねりごま…大さじ5
【A】しょうゆ…大さじ3
【A】レモン果汁…大さじ2
【A】めんつゆ (2倍濃縮)…大さじ1
【A】砂糖…大さじ1
【A】ラー油…小さじ3
【A】ねぎ (みじん切り)…大さじ2
【A】しょうが (みじん切り)…大さじ1/2
【A】ごま油…大さじ1
鶏むね肉…1枚
ねぎ (青い部分・ゆで鶏用)…1本
酒 (ゆで鶏用)…20ml
しょうが (ゆで鶏用)…1片
塩 (ゆで鶏用)…少々
卵…2個
塩 (錦糸卵用)…少々
サラダ油 (錦糸卵用)…大さじ2
【作り方】
【1】鍋に鶏むね肉を入れ、肉がかぶるくらいの水(分量外)とねぎ、酒、しょうが、塩を入れ、火にかけて沸騰したら中火にし、15分間ゆでてそのまま冷ます。冷めたら細く裂く。
【2】きゅうりは4cmの長さの千切り、貝割れ大根は根を切り、半分に切る。
【3】錦糸卵をつくる。卵は塩を加えて溶き、サラダ油をひいたフライパンで薄焼きにし、千切りにする。
【4】えびは殻、背わたを取り、酒大さじ1(分量外)を加えた熱湯でゆで、水気を取ってごま油、塩、酒をふる。
【5】【A】の材料をよく混ぜ合わせて、ごまだれをつくる。
【6】麺をたっぷりの熱湯にほぐし入れ、沸騰したら差し水をして再沸騰させ、水にとってもみ洗いする。ざるにとって、ペーパータオルで水気を取り、塩、ごま油で下味をつける。
【7】【5】の半量を麺に和え、器に盛り付けて【1】~【4】をのせ、【5】の残りを添える。
レシピ4:さわやかなレモンが香る☆「冷やし中華 レモン香味ソース」
最後におすすめしてくれたのが、こちらの「冷やし中華 レモン香味ソース」。
「ハムと卵で夏バテ予防に欠かせないたんぱく質をしっかり摂ることがきるうえ、日常的にも使いやすく、小さなお子さんでも食べやすい食材なので、家族みんなで美味しくいただけます。特にハムは、糖質代謝を助けるビタミンB1を摂取できる点から、疲労感軽減にも役立ちます。同じく疲労感軽減が期待できるレモンがソースに含まれているので、まさに夏バテ予防にバッチリのメニューですね」
さらなる栄養バランスアップを目指すなら、免疫力アップに効果的なビタミンが含まれる赤パプリカやキノコ類をプラスするのがおすすめだそう!
【材料】(2人分)
甘酒…400ml
レモン果汁…大さじ1
塩…少々(小さじ1/8)
輪切りレモン…適量(1/2個)
【作り方】
【1】塩とレモン果汁を入れて溶かし、甘酒を加えて混ぜる。
【2】カップにそそぎ、レモンを添える。
おわりに
夏バテ予防にもなる冷たい麺レシピ、いかがでしたか? ハムや卵といった定番スタイルだけでなく、たんぱく質と野菜を意識した具材選び、そしてレモンを使うことで、夏の疲労感軽減に役立つんですね! さらに堀口さんおすすめの具材でアレンジすれば、美味しさも楽しみ方も広がりそうです♪ 食欲のないときには、栄養満点の冷たい麺メニューで、しっかり栄養を摂り、暑い夏も家族みんなで元気に乗り切りましょう☆