今や、外食メニューから専門店、コンビニカウンタードリンクまで続々とメニューが登場し、タピオカに次ぐグルメトレンドとして注目を集めている「レモネード」。“自宅でもおいしく飲めるレシピが知りたい!”と訪ねたのは「ポッカレモン」でおなじみ、ポッカサッポロ。レモン関連商品のプロデュースを担当する眞島早苗さんによる、手作りレモンシロップと、アレンジレシピを大公開します!
レモンのプロ直伝! レモンシロップのレシピ
「スライスしたレモンを、はちみつ、または砂糖で漬け込むレシピが多いのですが、さらにレモン果汁を追加するのが今回お伝えするレシピのポイントなんです」と、眞島さん。スライスしたレモンに、さらに果汁を加えるんですか?
「レモン果汁が加わることで、甘すぎずスッキリ爽やかに仕上がります。そして、果汁量が増えることで、つける時間が短縮できるという利点もあるんですよ」。おいしくなるだけでなく、時短もできるなんて凄いですね!
まずは、自家製レモンシロップを作りましょう!
【材料】(約15杯分)
レモン…2個
はちみつ…200g
レモン果汁…大さじ2
※レシピにははちみつが含まれます。1歳未満の乳児には与えないでください。
【下準備】
「輸入レモンは防カビ剤やワックスが付いているものもあります。気になる方は、調理前に沸騰したお湯にレモンを1分程度浸けるといいですよ。皮がやわらかくなり、シロップもなじみやすくなります。水に一度さらして冷ましてから輪切りにしましょう」と眞島さん。煮すぎると皮から苦い成分が出てきてしまうので注意が必要です。
【作り方】
【1】レモンを3~4mmの輪切りにする。種が気になるときは除く。
【2】密閉できる容器(※)に輪切りレモン、はちみつ、レモン果汁を入れ、よく混ぜたら冷蔵庫で冷やす。
【3】2~3日を目安に混ぜ、レモンになじんできたらできあがり。冷蔵保存で1か月を目安に召し上がってください。
※煮沸消毒、または食品用アルコールで消毒してください。
自家製レモンシロップで作る「#My レモネード」
【作り方】(1杯分)
自家製レモンシロップ…15ml
お湯…150ml
漬けたスライスレモン…お好みで
「レモン好きな方はシロップの量を増やしてもいいですし、スライスレモンをかじりながら飲んでいただくのもおすすめです。水で割るのはもちろん、炭酸水でレモネードソーダにしてもおいしいですよ!」。
寒いときこそ! ジンジャーレモネード
「温かいレモネードとショウガは相性バツグンなんです」。ショウガは市販で売られているチューブのものがお手軽ですが、せっかくなら生のショウガを用意したいところ。「ショウガを一気にすりおろしてラップで小分けにして冷凍すれば保存できますよ! 主婦の知恵です(笑)」とのこと。確かにそれならできそうです!
【アレンジ1】ロシアンティー風レモンティー
砂糖が高価なものとされた時代に、果実で作ったジャムを舐めながら紅茶を飲んだのが「ロシアンティー」の始まりといわれています。それをレモンシロップで再現してしまうのですね!
「そうです。漬け込んだレモンスライスを2枚、包丁でみじん切りにします。食感を楽しみたいなら皮ごと刻みましょう。紅茶にこれと大さじ1~2杯分のレモンシロップを加えて完成です。レモンティーとはまた違う、まろやかな甘酸っぱさが味わえます。仕事の合間にホッと一息つきたいときにどうぞ」。
さらに、紅茶に入れるだけではないアイデアもあるのだそう。
「バゲットをトースターで温めてバターを塗り、上に刻んだレモンスライスをのせるんです」。これは朝食やおやつに良さそうですね!
【アレンジ2】マシュマロホットチョコレートドリンク
続いては、チョコレートドリンクにレモンシロップを合わせたフォトジェニックなドリンクです。
「砂糖漬けにしたオレンジにチョコレートをかけた“オランジェ”ってありますよね? “オレンジでおいしいなら、レモンでもできる!”と思ってレシピを考えました。酸っぱいのが苦手というお子様も飲みやすいですし、皮を刻んでトッピングするとビター感が増すので大人も楽しめますよ」。
耐熱グラスにホットココアを入れて、ホイップクリーム、マシュマロ、カラーチョコスプレーなどをのせていくと、インスタ映えしそうなドリンクに! 最後にレモンシロップとお好みで漬けたレモンスライスの皮を刻んでトッピングしたら完成です。撮影当日は眞島さんのお子さんが夢中になって、かわいいチョコレートドリンクを作ってくれました! ホームパーティーや誕生日会など子どもたちが集まるときに盛り上がりそうです♪
【アレンジ3】さつまいものレモンシロップ煮
最後は、旬の素材さつまいもを使ったアレンジです!
「さつまいも(100g程度)を7~8mmにスライスし、耐熱容器に敷き詰めてレモンシロップと水を大さじ2杯ずつ加えます。600wの電子レンジで約5分、500wなら約7~8分程度、さつまいもに串が通るまで加熱します。粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷やすだけ。電子レンジで加熱しているあいだに、他のおかずも作れますよ!」と、またもや頑張る主婦にうれしいアレンジレシピです!
食べてみるとホロホロとさつまいもが崩れ、じゅんわりとしみ込んだ甘酸っぱいレモンシロップが口の中に広がり、気がつくと箸が止まりません……!
そして、完成品を見て驚いたのは、なんといっても色の鮮やかさ。
「レモンのクエン酸には食材の色をより鮮やかにする働きがあるんです。特に赤色を作るアントシアニンは酸性に反応すると鮮やかに発色するので、すごくおいしそうに見えます」。おいしいだけでなく、勉強にもなるなんて! お弁当のおかずとして添えたら、彩りが加わって食欲がアップすること間違いなしです。
おわりに
レモネードは寒いときに体を温めてくれ、素材そのものの甘酸っぱさが心を解きほぐしてくれる癒しのドリンクです。今回教わったレモンシロップは食事からスイーツまでアレンジ多彩! 一家に一瓶、レモンシロップを備えて、寒い冬を乗り切ってみませんか♪