全国各地から発信される「ご当地レモン」に会いに行く企画。有名スイーツや観光スポット、地元の人しか知らないようなグルメ情報まで、日本全国、津々浦々いろいろなレモンを調べてレポートします。第3回は地元の銘菓、お土産としても親しまれているレモンケーキ「島ごころ」です。人気のお菓子の、直営本店に行ってきました。
しっとりレモンケーキはお土産に。SETODA本店なら「外サクッ、中フワッ!」の焼きたても楽しめます
島ごころ (1個) ¥250(税込)
1箱(4個入り) ¥1,000(税込)
「瀬戸田+レモンケーキ」で検索すると真っ先にヒットするこのレモンケーキは、広島市内のお店や広島空港を中心に購入することができるので、食べたことがある方も多いのではないでしょうか。そんな「島ごころ」が生まれたのは、瀬戸内海でも指折りの柑橘類の産地であり、レモンの生産量トップクラスの生口島。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道のほぼ真ん中にあるその島に「島ごころ」本店はあります。
店内には、ゆったりとしたイートインスペースがあり、さっそくそちらで人気の島ごころを食べさせていただきました。なんと今回は、定番の袋入りと、本店でしか味わえない焼きたてレモンケーキを食べ比べです!
まずは定番のレモンケーキ。袋を開けると、中に閉じ込められていたレモンの爽やかな香りが広がります。しっとりとした口当たりで、生地に練り込まれているレモン皮の微かな苦みが、生地の甘さを引き立たせています。
さて、本店でしか味わえない、焼きたてをいただきます。すると表面がカリッサクッとしていておいしい! 中はフワッとしていて、中に入っているレモン皮の食感もしっかりとあります。
しっとりレモンケーキはお家に帰ってから、焼きたては現地で、と2度楽しめちゃうお得感は本店に行った人だけが味わえる特権ではないでしょうか。
本店のスタッフ・小林 るみ子さんにお話しをお聞きしました。
社名にもなっている「島ごころ」はどのようにして誕生したんですか?
「もともと、オーナーは神戸でパティシエをしていて「郷里のおかし」を届けたいと思っていたそうです。そこで8年ほど前に地元に戻ってきて、瀬戸田の日本一のレモンを使って農家さんと協力して何かできないか、というところからレモンケーキが生まれました」
レモンケーキというと、レモン果汁が入っていて、チョコで表面をコーティングしているものが一般的。同じものではなく、新しいものを作ろう! と試行錯誤をして生まれたのが「島ごころ」なんだとか。
「オーナーはレモンの香りと食感を大切にしています。でもレモンは香りがあるのは皮だけ。だから島ごころの中に入っているレモンジャムは、皮だけを使ってるのですが、皮と実を分けるのは機械ではできません。そのため作業はすべて手作業です。ここの工場で手作業で、皮をむいて、ジャムを作って…個包装まですべて手作業で行っています」
お話を聞けば聞くほど、レモンケーキ「島ごころ」への愛情が感じられます。島ごころさんでは、レモンケーキに使わなかった部分もレモン果汁を作ったり、レモンゼリーやレモンオイルを販売したりと、さまざまな商品展開をしています。レモンを隅から隅まで使いきっているのは、地元の企業ならでは。ぜひここでしか味わえないレモンケーキに、会いに行ってみてください。