全国各地から発信される「ご当地レモン」に会いに行くこの企画。有名スイーツや観光スポット、地元の人しか知らないようなグルメ情報まで、日本全国、津々浦々いろいろなレモンを調べてレポートします。 第一回の今回は、これからの季節にぴったりな冷たいデザートに会いに行ってきました。しまなみ海道を自転車で走るサイクリストたちにも人気の一品です。
瀬戸内の海を眺めながら食べる自家製の作り立てジェラート
「瀬戸田レモン+デザート」で検索をすると登場するこちらのジェラートは、広島県尾道市、生口島にあるお店「しまなみ ドルチェ」で食べられます。編集部がお店に到着し、店内を覗いていたわずかな間に、地元の家族連れやサイクリストのグループが次々と訪れ、人気ぶりがうかがえます。編集部スタッフも、さっそくお店一番人気「瀬戸田のレモンミルク」を頼んでみました!
ショーケースに並ぶ、さまざまな味のジェラートに目移りしそうになりながら、まずは「瀬戸田のレモンミルク」を味わってみます。
お、おいしい! ミルクの甘さと、レモンの爽やかな風味や香りが絶妙です。ジェラートというと、あっさりとした口当たりを想像していましたが、濃厚で食べごたえがあります。取材をしたのは2月半ば、少し風の強い日でしたが、ペロリと食べられました。
さらにショーケースを覗いていると、「こちらもどうぞ召し上がってみてください」と副社長の岡 悟さんから純白のジェラートが差しだされました。こちらも同じ瀬戸田レモンから作られた「瀬戸田のレモン」ジェラート。見た目には先ほど食べたレモンミルクよりシャーベット感が強そう。それではいただきます。
一口食べると、レモンの強い香りが! シャリシャリとした触感で、口の中ですぐ溶けてなくなり、後味もさっぱり。レモンの味も嫌味なく、編集部スタッフが思わず「これ好き!」と宣言してしまう程でした。
ちなみに、レモンジェラートは季節によって楽しめる味が違います。シャーベットタイプは3~10月、ミルクタイプは11~3月ごろで作り分けているのだとか。3月はどちらのタイプも店頭にラインアップする貴重な時期。ぜひ食べ比べてみてください!
レモンジェラート以外にも地元の特産を使ったジェラートを
ドルチェでは、瀬戸田レモンを使ったジェラートのほか、地元特産を使ったさまざまなジェラートが楽しめます。デコポンの果汁をたっぷりつかった「瀬戸田のデコみかん」や塩加減が甘さを引き立たせる「伯方の塩」、甘くよい香りが楽しめる「尾道の桃」など地元ならではの味がたくさん並びます。ちなみに、ジェラートはコーン、カップから選べます。
ジェラートはダブルで楽しむこともできます。人気の組み合わせは「瀬戸田レモン」と「伯方の塩」の組み合わせ。
瀬戸田レモンを使ったレモネードやレモンスカッシュ、デコみかんジュースなども。写真はレモンスカッシュ。
ドルチェさんのジェラートはどうしてこんなにおいしいの?
おいしさの秘密を、副社長の岡 悟さんにお聞きしました。
「うちのジェラートは地元の農園から、収穫期に毎日届けられる新鮮な瀬戸田レモンを使っています。しかも作りたてのジェラートを味わっていただくために、ショップの裏に工場を併設しているんです。また、ジェラートの原料となるレモン果汁は、専用のジューサーで絞ります。皮をしっかりと取り除き、果汁だけを絞ることができるものを使用しています。レモンの皮を一緒に絞ってしまうと、苦みや雑味の原因となってしまうんです。そのため、皮だけを取り除き、新鮮な果汁が絞れるジューサーにはこだわりました。そして、ジューサーで絞られたおいしい果汁を本場イタリア製のマシンでジェラートに仕上げていきます」
ベテランスタッフがジェラートの硬さや仕上り具合をしっかりチェックしているのだそう。
「一部のジェラートは通販も行っていますが、本店では、特産品を使った新しいジェラートを作って期間限定で販売もしていますよ」とのこと。瀬戸内の海を眺めながら、作り立て絶品ジェラートをぜひ味わってみてください!