肌寒い季節になり、まわりでも体調を崩してしまった! という人がチラホラと増えてきていませんか?
年末年始にかけて楽しい予定が増えるこの時期、ここぞというときに、うっかり体調を崩して風邪やインフルエンザにかかっては大変。風邪やインフルエンザ予防には手洗い、うがい、マスクに加えて、食生活においても十分な栄養を摂ることが大切です。そこで今、レモンが注目されているのをご存知でしょうか?レモンにどんな力があるのか、この時期が旬のきのこを使ったレシピと一緒にご紹介します!

どうしてレモンが注目されているの?

レモンといえば、真っ先に思い浮かぶのがビタミンCです。
「ビタミンCはある研究によると非常に疲れた環境下で体の免疫力を高めるということが分かっています。ですので、日ごろから疲れを感じている人はレモンをいつもの食事に取り入れると良いでしょう。」(池袋大谷クリニック・大谷義夫先生)。
なるほど!レモンのビタミンCを摂ると免疫力が高まり、寒い時期にも負けない健康な体に近づけるのですね!

さっそくレモンを旬の食材きのこと一緒に美味しく摂りたい!そこで、野菜や果物を取り扱う会社を経営している、フードスタイリストの大越洋子さんに、とっておきのレシピを教えていただきました!

【レシピ1】アンチョビレモンパスタ

まずは、しいたけ、しめじ、舞茸をふんだんに使ったパスタです。食べる前にギュギュっとフレッシュなレモンを振りかけると、あら不思議!引き締まった味付けに。レモンの酸味が塩味を引き立てるので、塩分も控えることができるのです。これぞ、レモンの力ですね!

【材料】(2人分)
しいたけ…2枚
しめじ…1/2パック
舞茸…1/2パック
オリーブ油…大さじ2
にんにく…1片
アンチョビ…5g(約4枚)
ベーコン…30g(約2枚)
黒胡椒…少々
塩…小さじ1~1.5
レモン…1/2個分

お好きなパスタ…160g~200g(1人分80g~100g)
水…3リットル
塩…30g(水1リットルあたり10g)

【作り方】
【1】パスタ鍋にお湯を沸かしておきます。
その間にソースの準備をします。にんにく、アンチョビ、ベーコンはみじん切りに、しいたけは薄くスライス、しめじと舞茸は食べやすい大きさにしておきます。

【2】フライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたにんにくを入れて、弱火で加熱します。
途中木べらで混ぜながら、うっすらと色がついてきたらアンチョビとベーコンも加えてじっくりと旨味を引き出します。
ベーコンが縮んできたらきのこ類と黒胡椒を加えて炒めます。

【3】お湯が沸騰したら塩を加えて、パスタを規定どおり茹でます。
茹でている間に、【2】のフライパンにパスタの茹で汁を50ml程度加えておきます。
パスタが茹で上がったら湯切りをして、フライパンに加えてソースと合わせます。
味見をしながら塩を加えてください。

【4】食べる前にレモンを絞ってどうぞ。

「すりおろしたレモンの皮を振りかけると爽やかな香りが増して、ますます食欲がわいてきますよ!」と、大越さん。

【レシピ2】きのこのレモンピクルス

大越さん、もっと手軽にレモンときのこを食べたいです!まとめて作り置きできるレモンときのこを使ったレシピはありませんか?
「それなら、ピクルスはいかがでしょう? きのこをふんだんに摂ることができます。さらに、レモンときのこの風味が溶け込んだ漬けだれは、”万能だれ“として日々の料理に使っていただけます。まずは基本のピクルスの作り方からお伝えしますね!」。

★きのこのレモンピクルス
【材料】(作りやすい分量)
<レンジで加熱するもの>
しめじ…1パック
舞茸…1パック
エリンギ…1パック
にんにく…1片
鷹の爪…1本
酒…大さじ1.5
塩…小さじ1.5

<小鍋で加熱するもの>
砂糖…40g
酢…50ml
水…50ml
ベイリーフ…1枚
レモン…1/2個分の薄切り
レモン…1/2個分の果汁(火を止めてから加えます)

【作り方】
【1】耐熱ボウルに、レンジで加熱する材料をすべて入れます。
きのこ類は食べやすい大きさに、にんにくは薄めのスライス、鷹の爪は種を抜いて縦半分にしてください。
(辛いものがお好きな方は種も加えてください。)
塩と酒を振り入れて、ラップをして600wのレンジで3分、ムラを除くために混ぜてさらに3分加熱します。

【2】きのこ類をレンジにかけている間に、漬けだれを準備します。
小鍋にレモン果汁以外の材料を入れて、砂糖を煮溶かします。
最後にレモン果汁を加えます。

【3】【1】 のきのこに【2】の漬けだれを加えて混ぜ合わせ、粗熱がとれたら完成です。
半日くらい置くと、きのこに味が染み込んで、さらにおいしくなります。

蓋を開けると、甘酸っぱくも爽やかな香りが広がります。スプーンですくってみると、漬けだれがたっぷりと染み込んだきのこは見るからにおいしそう。ひと口いただいてみると、まろやかな酸味とともにきのこの香りが広がります。
材料を見た時は「こんなにたくさんのきのこを食べきれるの!?」と思ったものの、あっという間に食べきってしまいそう……! 保存期間は冷蔵で3~4日です。

【万能だれアレンジ1】きのこたっぷりドレッシング

きのこのレモンピクルスは、万能だれとしても料理に使えるのですよね? 一体、どうするのでしょうか?
「きのこのレモンピクルスにオリーブオイルを投入してドレッシングにアレンジします。きのこがそのまま具材になって、即席でおしゃれなサラダを作れますよ!」

とても即席で作ったとは思えないクオリティー! 慌ただしいときでも素早く簡単に作れるので、ご家庭のレギュラーメニューの仲間入り間違いなしです。

★きのこたっぷりドレッシング
【材料】(2人分)
きのこのレモンピクルス…1/2量
オリーブオイル…大さじ1
バルサミコ酢…小さじ1
胡椒…少々

【作り方】
すべての材料をよく混ぜ合わせたら完成です。

【万能だれアレンジ2】チキンソテーのレモンマスタードソースがけ

続いては、レンジで温めたきのこのレモンピクルスが出てきました。こちらは一体……?
「しょうゆと粒マスタードを加えた、グリルソースです。今回はチキンを焼きましたが、鴨肉にも合いますし、ローズマリーを加えたら羊肉にも合います。あとは、粉ふきいもにかけていただいてもおいしく召し上がっていただけます!」と、大越さん。

レモンとは違う粒マスタードのツンとした酸味と、しょうゆの香ばしさ、そしてチキンの旨味が加わり、いつものチキングリルをレストランの味に近づけてくれます。

★チキンソテー
【材料】(2人分)
鶏もも肉…1枚
塩コショウ…少々
オリーブオイル…小さじ1

【作り方】
【1】鶏もも肉は半分の大きさに切って、肉の厚いところに包丁を入れて火を通りやすくします。

【2】塩コショウを両面に振って、少量のオリーブ油をのばしたフライパンで皮目から焼きます。
中火で蓋をして加熱、肉の色がうっすらと白味がかり、皮の色がきつね色になったらひっくり返して蓋をせずに弱火で火を通します。

★レモンマスタードソース
【材料】(2人分)
きのこのレモンピクルス…1/2量
しょうゆ…小さじ2
粒マスタード…小さじ2~3
水…大さじ1

【作り方】
【1】チキンを焼いた後のフライパンに水を入れ、旨味をよく移しておきます。
【2】【1】と、ほかのすべての材料を耐熱ボウルに入れ、ラップをして600wのレンジで1分加熱します。

おわりに

身近な食材だからこそ、今回ご紹介したレシピを参考に毎日の食事にレモンを取り入れて寒い時期に負けない体づくりを始めてみませんか?そして、体の中から健康になって元気にこの冬を乗り越えましょう!

取材ご協力

フードスタイリストの大越洋子さん

食品メーカーの商品開発やレシピ開発のほか、八百屋さんの経験を活かして農産物を主体とする素材の調達も行う。また合同会社ザ・ファームズ代表として、旬の果物を使ったイベントを企画運営している。

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この記事を書いた人

withレモン編集部

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