重いコートを脱ぎ、軽やかな春夏ファッションを楽しむ季節がやってきました。いち早く明るい気分を取り入れたいなら、手軽に楽しめてインパクトも大きい、ネイルがおすすめ。今年はさわやかさとキュートさ、両方の魅力を持つレモンネイルが流行の兆しを見せています。

フランス国家公認ビューティシャンとして、東京・広尾のネイルサロン「SUGAR NAILS」を開いた須賀ローラさんにおしゃれかわいくなるレモンネイルのポイントや、これからのトレンドについても教えてもらいました。

美容の知識を深めるため、フランスへ

大学卒業後、大手化粧品会社で商品企画・美容講師を務めていた須賀ローラさん。2010年には「1社にとどまらず、幅広い美容の知識を学びたい。さまざまな肌色を持つ女性を美しくしたい」との思いから、フランスへ渡ります。そして2013年にはフランスの国家資格である「ビューティシャン」を取得。

「フランスではビューティシャンの資格がないと、化粧品・ネイル・メイク・エステなど美容関連の施術を行えません。受験するにはフランスでの高等教育卒業と同等の学力が求められます。フランス語で医学用語を覚えなければならず、とにかく大変でした。勉強漬けの毎日で、友達と遊んだのは大晦日だけ。試験に合格した時は“もう、一生勉強しない!”と思ったほどです(笑)」。

その後、フランスの化粧品店や老舗エステサロンで経験を積み、2016年に自身のネイルサロン「SUGAR NAILS」をオープンしました。

2017年 ネイルのトレンドはフラワーモチーフやアビスカラー

須賀さんによると2017年のトレンドは

  • ボタニカルワールド(写真の上3段)…レトロなタッチで花を描いたり、刺繍などのフラワーモチーフをアレンジしたりするネイル
  • アビスカラー(写真の4段目左端)…深海のように深いブルーを使ったネイル
  • オーロラカラー(写真4段目右端)…幻想的なオーロラのように輝くネイル
  • アニマルモチーフ(写真の下段左端)…本来の茶系の色柄ではなく、カラフルな色使いをしたり、ほかの柄ともミックスしたりするネイル

だそうです!

さまざまなカラーが楽しめるレモンネイル

須賀さん考案のレモンネイル。レモン=黄色ではなく、グリーンやピンク、クリアカラーまで取り入れているのが特徴的です。

「レモンネイルの黄色は、目にするだけで気分がウキウキしますよね。好奇心、希望、光を連想させ、開運・金運といったイメージもあります。爪は常に自分の視界に入る部分なので、きれいにしておくと気分が上がりますよ。」

春の花畑を思わせるレモンネイル

「パステルカラーのピンクとレモンを描いたアートネイルを組み合わせると、ロマンティックな印象に。マットな質感にぷっくりしたレモンが目を引きますね」

サイダーみたいな清涼ネイル

こちらはホワイトカラー×シルバーのラメのネイル。

「全体的に大人っぽい印象ですが、中指を立体アートにして遊び心も演出。ネイルをして出勤する場合は、アートネイルのデザインやパーツを控えめにすると良いですね」

グリーンレモンのさわやかさを感じられるレモンネイル

黄色×グリーンの配色にすると、一気にさわやかな印象に。

「黄色だけではなく、グリーンもレモンを思わせる色ですね。中指のレモン柄にポイントを置き、ほかの指はレモン柄を引き立てるカラーを選びました」

ななめフレンチにもレモンカラーを取り入れて

定番のななめフレンチに、樹に実るレモンを3Dであしらったデザイン。

「グリーンとホワイトという落ち着いた色合いなので、プライベートでも会社でもOKなデザインです」

落ち着いたネイビーをあわせるとコンサバなレモンネイルに

深い紺色とあわせると、ぐっと落ち着いた印象のレモンネイルに。

「深いブルーや紺色と黄色をあわせると、シックでコンサバな雰囲気に仕上がります。品の良さやこなれた印象を与える、大人のデザインですね。自分でアートを描くのが大変な時は、レモン柄のネイルシールを使ってみてください」

レモンの果肉を再現したさわやかなレモンネイル

実際にレモンネイルを施術してもらいました。描いてもらうのはレモンの果肉をそのまま閉じ込めたようなレモンネイル。使うのはアートを描きやすいソフトジェル。須賀さんのサロンでは国産の「プリジェル」を使うことが多いそうです。

施術はインテリアや小物にパリのエスプリ漂うサロンで行われます。

「ネイルサロンでは約2時間、お客様と1対1で施術することになるので、なるべく快適に過ごしてもらえるよう、気を配っています。外国人の方はサロンでゆっくりされたい人が多いので、いろんなお話がはずむように心がけていますね。どんなネイルがお望みか、日本の観光スポットについても話すこともあります」

レモンの果肉のつぶつぶ感、したたり落ちそうな果汁を現すために、透明のスカルプジェルを塗り重ねていきます。

「少しずつジェルを塗り足すことで、立体感を出しています」

まるでレモンそのもの!という須賀さんの力作。見ているだけで楽しく、気分もリフレッシュできますね。

「レモンネイルをアートで描くと、1本でもインパクトがあります。目立たせる指を決めたら、ほかの指のデザインは控えめに。そうするとバランス良く、おしゃれに仕上がり、洋服とのコーディネートもしやすくなりますよ」

おわりに

キュートなネイルをしていると気分も明るくなり、人との会話のきっかけにもなりますよね。レモンネイルをする際、須賀さんがおすすめのメーカー、品番は

  • ネイル/ラピジェル 250番 バナナジェリー
  • ネイル/Miss Mirage R17 パールオーロラ ミルキーレモン
  • ネイル/プリジェル プリムドールカラー B40 リトルティアラ
  • ネイル/CNDシェラック 294
  • ネイルシール/Pieadra Art collection (フルーツMIX / フルーツMIX#2)

だそうです。

また、ネイルをきれいに仕上げるためには「とにかく甘皮のケアが大事」だそう。

「甘皮が健康であれば、美しい爪が生えてきます。普段から甘皮専用のオイルで保湿してくださいね。塗る回数は“手を洗うたび+α(できれば1日10回以上)”が目安です!」

ぜひサロンや、自分でレモンネイルを試してみてくださいね。

取材ご協力

須賀ローラさん/villiance代表、「SUGAR NAILS」オーナー

フランス国家公認ビューティシャン、CIDESCOインターナショナルビューティー&スパセラピストほか美容関係の資格を多数取得している。
大学卒業後、大手化粧品会社勤務を経て、渡仏。現在はパリと東京を拠点に、商品開発のコンサルティングなどを行う。パリにもネイルサロンをオープンするべく、準備中。
「SUGAR NAILS」http://sugarnails.tokyo

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この記事を書いた人

withレモン編集部

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